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2015年1月5日月曜日

オークション事情(初競り その25)

やっと正常化したマグロオークション(初競り)

マグロの初競りで今年は最高値が451万円となり、今までの異常な高値からいわば暴落したことになりますが、これから価格も報道も正常化していくのかも知れません。

このマグロのオークションの¨ばか高値¨の裏側にはある思惑があったからです。


競り落とす会社の宣伝用に¨ばか高値¨をつけていたもので、

高値がつく→マスコミが取材してこの会社の名前を報じる→広告宣伝費としては1億円でも安い、
となっていたからです。

この広告宣伝費として経費計上するためにはもう1つやることが必要でした。
広告宣伝用に使ったという事実です。

マスコミがいる前で振る舞ったり採算を無視して安く提供するといった事実があれば経費計上出来ますから、落札した会社としては一石二鳥となります。


マスコミが繰り返しこの会社の名前を報じることで1億円でも安いと豪語できたのですが、今年は451万円しかつかず、これでは宣伝効果はありません。

結果、もの凄く¨安く¨落札したものの社長は元気なく『安かった』とポツリという他なかったのです。
これなら451万円はただ高く買っただけとなり、戦略としては失敗となります。


この時、もし社長が戦略家であれば、マスコミの前で『こんなに安く落札出来たので、このマグロは何時からどこそこのお店でマグロを食べてくれたお客様に一人一貫限り、なくなるまで無料で提供します!』と生中継中に言えばまだ良かったかも知れません。
そうすれば初物・高値好きな日本人が押し掛けてそれをマスコミが報じて、広告効果はあったとなったかもしれないからです。


オークションはこのような¨ばか高値¨をつけて多くの人の関心を集めるために使われることもままありますから、本当の価値はどこにあるのか、しっかり見届ける必要があるのです。

オークションでの高値→本当の価値が高い、とは限らず、反対にオークションで安い→価値はない、とも限らないのです。

本当の価値はどこにあるのか。

本当の専門家に聞くのが一番です。

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