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2015年1月21日水曜日

2015年01月21日 原油暴落:人員削減第2弾(7000人)

原油・天然ガス暴落の影響を受けて、最大手の開発会社である【シュルンベルジェ】先日9,000人の削減を発表したとお知らせしましたが、今日は米資源サービス大手である【ベーカー・ヒューズ】が全社員の約11%に当たる7000人を削減する方針を明らかにしており、施設の一部閉鎖も検討されていると報じられています。

これで年間$50,000(600万円)以上の雇用が16,000人削減される訳ですが、これで終わりではなく、
今後もっと大規模な削減が発表されるはずであり、オイル・ガス産業には1,000万人以上が雇用されていると言われる中、その10%、即ち100万人規模の削減が行われましても何ら不思議ではありません。
とにかく、石油関連地域はブームに沸いていた訳であり、ここが悪化するということは、その地域は壊滅的な打撃を受けることになるのです。

アメリカではテキサス州ダラスなどは石油で生きてきた街であり、ここが大打撃を受けると見られており、既に多くの”邸宅”が売りに出されていますが、買い手はいません。

原油価格は一バーレル$30以下にまで叩き売られることになるでしょうから、アメリカだけで最低でも数百万人が職を失い、不動産価格は暴落し、金融機関には膨大な不良債権がたまることになるはずです。

またカナダも、オイルサンド等で沸いていましたが、オイルサンドは採掘・精製コストが高く、今後更に原油価格が下落するようなことになれば、カナダには大不況が襲来することになります。

世界中で原油暴落の影響がじわりじわりと広まっています。

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