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2014年11月8日土曜日

上も下も総崩れ?


日本の外食産業が総崩れ状態になってきたのかも知れません。
マクドナルドの惨状は広く知られていますが、金曜日に発表になりました【うかい】と【ワタミ】の決算を見ますと両社ともガタガタになってきているからです。

うかい

売上 -3% 営業利益(予想より) -60.5% 経常利益(予想より) -73.9% 純益(予想より)-84.4%
     EPS 昨年 55.45円 予想 44.98円 今回予想 7円

うかい亭を経営している日本では有名な高級料亭チェーンであり、普通の人が食べにいく価格帯ではありませんが、そこが上記のような惨状を示しているのです。
勿論、味を落としてきているという話もあり、常連が行かなくなってきているのかも知れませんが、日本では名の通った外食チェーン店であり、そこが赤字すれすれの状態になっているのです。


ワタミ 

売上 -6%  営業利益  -56%  最終利益 赤字(2年連続)
    店舗閉鎖は60店舗から100店舗に拡大

うかいが「上」としますと、わたみは「下」になりますが、程度の差はありますが、両方とも「ダメ」となっており、更にファーストフードのマクドナルドを「下下」となれば、全てのジャンルが悪化となっているのが分かります。

今や日本では総崩れ状態になっているものですが、唯一例外があるとしますと、<海外部門>です。

大戸屋がニューヨークに開店しており行ってきましたが物凄く繁盛しており、従業員も一体何人いるのかと思う程沢山います。
人件費を削減して利益を出すというビジネスモデルではありません。
また、日本の大戸屋とは比べ物にならない程、内装もしっかりしており、スタッフもいきいきと働いており、しかも入店規制まで入るという大繁盛をしているのです。

そして、注目は価格です。

見ていましたら若い日本人カップルが入ってきて席についてメニューを見て表情を変えて出ていきましたがそれも分かります。

日本の大戸屋の価格ではないからです。

焼き魚定食が$21となっており、これに税金・チップを加えますと$25を超えます。
一ドル115円で換算すれば、2,900円となるのです。
NYの街の両替屋では一ドル129円ですから、これで換算しますと3,200円を超えます。

日本では大戸屋で食べれば600円程かも知れませんが、それが3,000円という値段となっているのです。
それでも客で一杯なのです。

で、その客ですが、テーブルの両側にいましたのは韓国人と中国人であり、他にアメリカ人がおり、日本人はまばらでした。

また、冷奴を食べましたが、日本円換算でチップもいれれば1100円余りとこれも日本ではあり得ない価格となっています。
それで客が一杯で入れない客からクレームがつく程ですから、かなりの収益を上げているはずです。

香港でも、日本では回転ずし店に入りましたが、回転ずしもありますがアラカルトで注文が出来、驚くほど高級にしており、日本の店名のイメージとはかけ離れています。
そしてかなりの価格帯でしたが、香港人・白人等で一杯なのです。

日本では低級路線しかありませんが、海外では高級路線で成功している外食産業が出てきており、今後、日本を閉店して、海外で生き残りをかけてビジネス展開をする外食産業が続出するかも知れません。
人口が減り、アベノミクスで輸入物価が跳ね上がる日本で価格のたたき合いとしている日本ではなく、正々堂々と味とサービスで勝負して成功している日本企業が出てきているのは頼もしい限りですが、このままいけば、日本ではまともな和食は食べれなくなるかも知れません。

うかいとワタミの決算から見えます日本の外食産業の未来は暗いとしか言えません。

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