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2014年11月9日日曜日

日本の銀行は史上最悪の企業体である。

日本の銀行は史上最悪の企業体である。なぜなら、金を預けるだけ預けて、まったく顧客にそれを還元しない。利息はただの0.02%である。仮に、あなたが大手銀行に100万円の普通預金があったとしても、

1,000,000×0.0002=200円

であり、1回の振り込み手数料にもならない。これは、低金利ではなく、ゼロ金利であると言っても過言ではない金利だ。大手銀行はどこも似たようなものだ。みずほ銀行だろうが、三菱東京UFJ銀行だろうが、三井住友銀行が、ほぼ変わらない。

現在は、金利の自由化が行われているため、銀行は競争のためにどのような金利にしてもいい。たとえば、金利を1%にしても別に問題はない。

しかし、銀行はそれをしない。この業界はもともと「護送船団方式」に守られてきた業界であり、銀行同士で競争しようという考えはまったくなく、すべて横並びの業界だからである。

預金者など、銀行にとってはどうでもいい。別に預金者に利息という利益を与えなくても、預金者は逃げないとタカをくくっているのである。


インフレ時代は、「預金」が最も打撃を受ける


今後、インフレの時代になると「預金」が最も打撃を受ける。1年に2%のインフレが起きるとしたら、100万円の貯金で2万円が目減りしていくのである。

金利が0.02%であればインフレをカバーすることができず、銀行預金をしているだけ馬鹿を見るということになる。仮に1000万円の預金であれば、それこそ20万円が吹き飛んでいく。

1年に税金を20万円を余計に支払えと言われれば、誰もが激怒するはずだが、インフレ率2%と言われても、誰も何も言わない。額面が変わらず、消費税のように直接的に毟り取られるわけではないからだ。

しかし、インフレというのは、お金の価値が減ることであり、額面が同じであっても、価値が減ったのであれば、それだけ貯金が減ったのも同じである。

資本主義の世界で生きているのであれば、まず、そこに気付かなければならない。これに気付くかどうかで、経済的サバイバルができるかどうかが決まる。

「インフレが貯金を目減りさせる」ということに気付いている人は、言うまでもないが普通預金も定期預金もしない。額が大きければ大きいほど、目減りが激しいからだ。

だから、私たちがこれからしなければならないのは、定期預金している暇があれば、それをすべて引き出して、株式資産に入れ替えるべきということである。優良企業の株式は、定期預金よりも国債よりもよっぽど頼りになる。

銀行の金利が0.02%というふざけたものになっている瞬間から、日本人は銀行を見捨てなければならなかったはずだが、今まではデフレだったからそれでもまだよかった。

しかし、これからはインフレの時代になる。もうゼロ金利の銀行は見捨てなければならない。

銀行は、あなたから2%をぼったくっている


本当のことを言えば、預金者に利息を与えない銀行は存続する価値はない。インフレが2%来るというのであれば、銀行の金利は2%にならなければ、顧客の方を向いて仕事をしていると言えない。

インフレが来るのに、ゼロ金利であるというのは、銀行はあなたから2%をぼったくっているのと同じである。

ぼったくりと言えば、100万円を預けても0.02%の金利しかくれないにもかかわらず、短期のカードローンなどしようものなら、約12%以上の金利を毟り取っていく。つまり、100万円借りたら12万円も毟られる。

100万円預けても200円しかくれない。
100万円を借りたら12万円取られる。

住宅ローンは2%前後ではないかという話もあるが、住宅ローンは「払えなくなったら、銀行が住宅を差し押さえる」わけである。

完済できてもできなくても、長期リスクを個人に押しつけて、どちらに転んでも銀行が得するようになっている。個人がお手上げになったら、その時点で銀行が不動産を手に入れる。

いかに銀行がボロい商売をしているか分かろうものだ。こういった計算ができていれば、銀行に定期預金をすることも、銀行から借りることもしたくなくなるはずだ。

早い話が、銀行は預金者を馬鹿にしている。こんな企業体に金を預ける義理も義務もまったくない。

日本人が、こんな企業体に金を預けて生かしていること自体に疑問を感じる。どのみち、存続する価値のない企業体は、姿勢を入れ替えない限り、遅かれ早かれ顧客に見捨てられて、存続の危機に陥る。

国民全体で「預金を引き出す」という実力行使へ


日本の銀行が「護送船団方式」で政府に守られてきたのも、銀行がつぶれると信用不安が広がって、経済システムが崩壊する可能性があるからだ。

銀行は信用で成り立つ商売で、「あそこは危ない」と噂が立っただけで、預金が大量に引き出されて銀行は危機に陥る。

逆に言えば、銀行のゼロ金利というふざけた慣習をここで止めさせるためには、国民全体で「預金を引き出す」という実力行使に出ればいいということになる。

「0.02%は納得できない。2%にしろ」と要求して、定期預金のようなものは一切を引き出せばいい。みんながそれをするだけで銀行の殿様経営は1日で崩壊する。

別に定期預金を引き出してタンス預金に切り替えたところで、利息はつかないも同然なので、私たちは損する話ではない。追い込まれるのは銀行であり、私たちではない。

銀行がこの貯金を取り戻すためには金利を上げざるを得ない。キャスティングボートを握っているのは預金者であって、銀行ではない。

ゼロ金利が続いているというのは、預金者が「預金引き出し」という実力行使をしないからであり、銀行に舐められているからでもある。

ちなみに、政府の借金の担保も国民の預金が担保になっているのだから、「金利が低すぎる」という理由で国民が続々と預金を引き出しにかかると、政府が蒼白になる。

日本人は多額の預金を銀行や郵便局に寝かせたままでいるが、政治家はそれを自分の金だと思っているからだ。

だからこそ、「金利をあげろ。さもなくば、預金を引き出す」という抗議や姿勢や実行は、一瞬にして銀行と政府を動かす大きな武器となる。

ゼロ金利は、国民を窮乏化させているだけだ。もう、そろそろゼロ金利を止めさせなければならない時期に来ている。


ゼロ金利は国民を窮乏化させているだけ。銀行は、国民を舐めている。

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