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2014年11月13日木曜日

お話にならない稚拙な安倍外交

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安倍は、アメリカといっしょに中国北京に乗り込んでおきながら、それと同時に中国の最高指導者である習近平との交渉を進めようとするなど、彼の外交感覚は一体どうなっているのだろう。

そもそも、APECのなかでTPPという別枠に日本が入らねばならない理由は何か。
上の図でわかるように、TPPには中国も韓国もインドネシアもタイも入っていない。アメリカ植民地であったフィリピンでさえ入っていない。
なのにどうして日本だけが、TPPに加わらねばならないのか。
日本ではまったくこのことは議論されない。

アメリカの子分として中国に入り、そこで中国の最高指導者に会い、相手が良い顔をするだろうか。
この外交感覚の欠如が、安倍晋三の能力の低さを物語っている。

今回の北京での会合は、日本の恥さらしの場である。

さらに不思議なのは、長期政権も可能といわれた安倍政権が、ここに来て急に解散するということだ。日本のマスコミは短期間の間にいつの間にかそれを既定路線として報道している。

消費税増税の先送りがその最大の理由だとされているが、消費税増税そのものがもともと無理筋の話である。
安倍の賞味期限は切れたのではないか。

安倍晋三はもともと日本人が期待した政治家ではない。小泉純一郎というペテン師の後釜としてアメリカが期待した政治家にすぎない。

彼は権力に転ぶ人間である。
民主党政権下では、菅直人が権力に転んだ無能な政治家であった。
東日本大震災時の無能さは、村山富市首相以上のものがあった。

TPPはその無能な菅直人自身が突然言い出したことだ。
それは首相になる条件として、アメリカによってあらかじめ決められていたことだろう。

そんなアメリカの言いなりになりながら、安倍はどのツラ下げて習近平と会ったのだろう。
習近平のあの不機嫌な顔、私は首脳会談であれほど不機嫌な顔をはじめて見た。

安倍の政治家としての能力は極めて低い。
習近平のあの不機嫌な顔はあらかじめ予想できたものである。
そうなることがわかっていながら、のこのこ出かけていく一国の首相とはいったい何なのか。

政治で一番大事なのは、出席するかしないか、会うか会わないかの判断である。
安倍はアメリカにそそのかされ、のこのこ中国に出かけていって、露骨に中国にイヤな顔をされてしまった。
現状では、習近平にとっても日本と会うことは迷惑なのだ。

尖閣諸島を東京都で購入しようとした石原慎太郎によって、日中間の火種がまかれ、日本はそれに対して何の交渉術も持っていない。
アホな野田が石原にそそのかされて、尖閣諸島を国有化したことは、日本にとって不利な交渉条件を日本自らがつくったようなものだ。

APECが北京であるのなら、TPPは他の場所で開催されなければならなかった。

同じ北京で同時開催された時点で日本の負けである。

昨日は、「日本は世界一の愚か者」というイメージを世界中にまき散らした一日だった。
外交がお話にならないくらい稚拙である。

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