ページ

2014年5月30日金曜日

日本から大量の人材流出が加速する

どんな複雑そうに見える経済であってもその基本は単に人と人との関係から生まれています。どうすれば人が喜ぶだろうか、ということです。快、不快であれば、やはりみんな「快」のほうにお金を使うわけです。ですから本当の意味で儲けた人というのは、効率よく多くの人を喜ばせた人で、そういう人が利益を上げるわけでそれが当たり前なわけです。

   たとえば日本は戦後、世界のために非常に貢献しました。
   世界中にものすごく多くの仕事を提供したし、経済の流れも作り、よい製品を世界に送り続けました。ですから本来なら、世界で一番裕福な国になっているはずなのです。それなのにこんなに疲弊しているのは、そこに陰謀があるからで、日本は国際経済という陰謀に巻き込まれているからです。つまり本来なら日本人に入るべきお金を、持ち去っている国家があるということなんです。

   アメリカは戦後、あらゆる手を講じて日本人に気づかれないように、日本のお金を持ち出す構造を作り上げました。つまり日本は、アメリカのキャッシュディスペンサー(現金自動支払い機)の役割を担わされてきました。国内がどんなに困っていても、アフリカやアジアに投融資する。ところが日本人はそれを誰も不思議に思わないし、疑問に思わない。

   政府開発援助(ODA)を含む初期の海外投融資では、砂漠にダムを作っておいてその後誰も使わないで放置されている。そういうことがたくさんあったのです。あれは何だったのかと考えると、やはり誰かが日本から金を吸い上げるためのダミーだったわけです。しかし誰もそのことを追及しない。

   そういったシステムの1つが原発です。
   原子力については、アメリカがほぼ特許を独占しています。ですから原発を作れば作るほどアメリカが儲かるようになっているわけです。つまり簡単に言えば、古くなって型落ちしたようなシステムを日本は買わされながら、エネルギーを原発に依存するように仕向けられてきたんです。そうすれば日本の首根っこを掴んだも同然ですから。

電子マネー、ITの持つ暗黒面が世界を破壊する

   
日本では30年以上続く会社は老舗でも少なくて、せいぜい2%程度です。
   これはとてもいいことで、ほとんどの会社は乱れるのが普通で混乱します。そして単なる利権構造になって、変な権謀術数がはびこる集団になり、そういう会社は滅びていくことになります。ただ最近はそういう悪い会社が滅びにくくなっていますね。しかも証券経済では、そうした滅びるべき会社に投資がしやすいのです。

   たとえば入り口はタダというソーシャルゲームの会社が、どこで利益を上げるのかといえば、それはタダということで釣られてきた客がたまたま買ってしまうグッズや情報で、莫大な利益を上げているんです。そこには実業、虚業という問題がありますが、そういう商売は長くもつわけがないんです。そもそもITが提供してきたさまざまなサービスは、今後50年、100年続くのかどうか考える必要があります。インターネットなどのITが提供したものは、霊的な側面から見ると未だに、何かまったく虚無の白い砂漠のようにしか見えません。おそらく今後50年、100年以降には何も残ってはいないと思います。なぜなら本来の、もっと単純なところに戻ると思われるからです。

   今の世の中の危険は、闇の権力者といわれる人々が肥え太り過ぎてしまったというところにあります。それというのも、彼らにとって何よりも都合がいいことは、一般庶民がいつまでも無知で、彼らに使われる表の権力者までもが、単なる彼らの手先でしかないことです。ですから私たちは陰謀論がどうのこうの言うよりは、自分たちに身近に関わる政治や、実際に何が行なわれているかを見極めるべきなのです。直観力も磨かなければならないし、もっと人と人が交わらないといけない。私はその意味で、インターネットは最終的に経済を破壊するだろうと警告しています。

   アトランティスが滅んだのは、実は電子マネーが原因だったと言う人々がいます。
   アトランティスではテレパシーも使われていたので、テレパシーがそういうシステムに加担していた可能性があります。というのも、電子マネーのような装置そのものがテレパシーに似ているからです。しかし人間は次第に、テレパシーよりも物質的な機械に流れていった結果、それで滅んだとも言われています。当らずとも遠からず、歴史は繰り返すで、私もこのままいくと人間は電子マネーとインターネットで確実に滅ぶと思います。

   そこにあるのは、人と接すると言う基本を忘れてしまうことです。
   自分を名前を持つ1人の人間として存在するようになって始めて、インターネットは社会的に生きるものになると思われます。SNSやフェイスブックの中で出会った人たちが繋がっていると思ったら大間違いです。それは単なる箱の中の出来事ですから、実際に出会っているわけでも何でもない。それがビッグビジネスにつながらないのは、やはりそこには精神的なつながりが希薄で、信用の入り込む余地などないからです。

   このことを肝に銘じておかねば、人類は今後必ず、インターネットや電子マネーによって壊滅的なダメージを受けることになるでしょう。ただ、インターネットを全面的に否定しているわけではないのですが、本名を名乗れということです。それだけでいいし、隠れて一方的に批判したり攻撃するのは卑怯者のすることです。そうである限り、便所の落書きでしかなく、戦うつもりなら出てきなさいということです。

   今、自分にお金がなく、自立して仕事を始めようとするのなら、周りの人やさらには不特定多数の人々を、喜ばせられる何が自分にあるのかを必死で考えて、そこに食らいついていくことです。最近、「何やっていいかわからない」という「豊かな」若者が多いですね。親がベタベタお金使って守って、大人たちも社会もまるで腫れ物に触るようにマニュアルを与える。で、とりあえずアルバイトかなんかすればそこそこ稼げる。だから独立の気概を忘れるのは当然ですね。

   たとえば高級店でモノを買う。デパートでモノを買う。
   これはすごい経済貢献なんです。それをやらないで100円ショップでモノを買い、飲み屋にも行かないで家で友達飲みをする。これでは経済貢献がほとんど起きていないわけです。私はそんなことをするのは子供だと思います。社会貢献するには、やはりお金を使う責任もあるわけです。お金を稼いだら、使うことで社会貢献する。そういう循環ができないと経済はまわらず、あらゆる産業が疲弊するし、就職難になるのは当然です。つまり自分たちで就職難をつくっているわけです。

日本で始まる人材の大量流出     

  
 日本は、2030年ぐらいまでにアジアの盟主になります。
   経済の牽引力になるし、ユダヤ人もアメリカ人も中国も、やはり日本を伸ばさざるを得なくなります。日本はやはり不思議な霊的性質を持った国なんです。ですからある意味、みんなから支えられてしまう国なんです。

   2030年から2040年を基軸にして、日本の技術者たちが「もうバカバカしい」と言って海外へ流出していくことになります。すでに起きていますが、もっと加速するでしょう。日本にいても自分の技術に正当なお金が支払われないので、技術者たちは海外へ出ていきます。それでスカウト合戦が激化することになります。

   日本の企業が正当な対価を技術者たちに払っていないわけですが、しかし企業は払えないのです。なぜならあるシステムがあり、それによってアメリカがすべてを吸い上げているわけで、そのシステムは非常にはっきりとわかっています。それにはいろんな方法がありますが、たとえば湾岸戦争の前、各地にダイオキシン対策専用の溶鉱炉を造れ、特殊な窯を造れと言うことで、各都道府県から250億円の予算を出させたことがありました。しかしその特許料の半分はアメリカが持って行きました。それが湾岸戦争の爆弾のカネになったのです。

   それは最近、日本人科学者がノーベル賞をもらうこととも関連があり、日本の科学者たちにもう日本でなんか働かないで、こっちに来ればもらいやすいと言っているんです。東大や京大、あと名古屋大などでもそうで、若手の優秀な人たちには誘惑が多いんです。そして向こうへ行ったほうが楽なわけで、なぜなら向こうでは研究室にお金が下りるのではなく個人にお金がいくのです。ですから本当の天才は、バカな教授を相手にしなくてもいいんです。しかし昔天才だった人も、年を取るごとに飼い慣らされて、やはりバカ学者になってしまう。そして極めつけは後輩いじめをやる。自分と同じくらいの天才的力を持っている後輩を、徹底的に潰すのです。

   とにかく2030年から2040年にかけて、日本の技術者が大量流出します。
   でも今度はアメリカにではなく、アジアにです。中国は日本の技術者を大切にしないので、中東からインドに日本の技術者がたくさん行くようになります。
                                            秋山眞人


     book 『楽しめば楽しむほどお金は引き寄せられる』 
                           秋山眞人+布施泰和  コスモ21


                           抜粋

0 件のコメント: