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2014年4月17日木曜日

小保方晴子 STAP細胞は有るか問題 他

副島隆彦です。  私は、今、笹井芳樹(ささいよしき)理研(以前は、京大の)CDB( 発生と再生医療)研究所の 副センター長 の 記者会見を、耳で聞いています。 どうも、小保方を切捨てて、理研としては、自分たちだけ逃げるつもりのようだ。

 私は、素人だから、いい加減はことは書けないが、どうも ハーヴァード大学のバカンティ教授は、17年前に作った ES(イー・エス、エンブロイオリカル・・・)細胞のやり方、すなわち、生殖細胞や 受精卵を使わないと、なんと、山中伸弥・ノーベル賞の iPS(アイ・ピー・エス)細胞だって、ES細胞と類似なのではないかと、感じています。 ということは、どうも、すべての話がおかしくなってくる。

 私たちの下條くんが、理科系の学者の頭脳から、きっと、優れた見解を、今日のぼやきの会員ページの方に近く発表してくれるでしょう。ご期待ください。

 以下の 前田和寿氏の文の通り、 「公的年金のお金(GPIF)が株式市場を」吊り上げてゆくでしょう。 私が、最新刊の本で書いたとおりです。

会津の磯貝さん。私の両手は有りまして、達磨さんではありません。ご心配なく。 

私は、最近、「読み捨て御免」というブロクを書いている人の文を読んで、その書評文(ブックレビュー)に感心しました。よくまとまった文を書ける人です。
このあと、数回に渡ってこの人の文を、ここに貼り付けます。
この3年間の間に世に出た本の 実に良い紹介文になっています。

副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)   

「読み捨て御免」 というブログから

2012年12月15日

「 鼻の横を押すと病気が治る 」  萩原秀紀 マキノ出版

カイロ施術師萩原氏の作品。
 
筆者が偶然発見した天迎香というツボが色々な病気に効果があり実例を挙げて詳述してある。本人自身が緑内障や花粉症などを克服した過去があり説得力がある。
 驚くべき事にこのツボを押すことにより単なる体調不良のみに限らず、脳血管障害の後遺症、関節リウマチ、ダウン症等の難病まで効果があると云うことである。
 ツボの位置は小鼻の真横より若干上の部分である。ここを、人差し指と薬指で斜め45度上方に押す。力加減は目蓋を押して眼球が痛くないほどの軽い押し方で良い。出来れば上唇の中から押すと効果的である。2分を超えない時間で一日5回くらい押す。


2013年5月12日

「 老けない体は骨で決まる 」  山田豊文 青春出版社

 ファスティングの第一人者、山田先生の新作。高齢化社会になり骨粗鬆症など骨の重要性が叫ばれて久しいが、カルシウムに対する誤解が多い。骨は古くなった細胞を自ら壊し、新しい細胞を造り出すと云う、独特の新陳代謝を行い健康を維持している。強い骨は一概に太ければ良いものとは言えない、質が重要である。カルシウムを大量に摂取しても骨は強化出来ない。マグネシウムとのバランスが重要。現代人は総じてマグネシウム不足である。カルシウムは生命活動のスイッチを入れるときに細胞に入り役目を終えたら細胞の外に排出されなければならない。細胞の外に導くものがマグネシウムである。マグネシウム不足によってカルシウムが居場所を間違えて色々な現代病を生み出している。
食材は煮ることによってマグネシウムが溶け出す、調理時間はなるべく短くするか汁ごと食べられるものにする。加工食品はなるべく避ける。薬を安易に飲まない。


2013年5月5日

「 薬をやめれば病気は治る 」    岡本 裕 幻冬舎新書

 通常、人は病気を治すために薬を飲むものである。その行為を否定し、薬をやめれば病気が治ると云う。
一概に薬を否定した内容ではないが結構、衝撃的な題名である。

 西洋医学が幅を利かす日本では医者が出す薬を疑いもなく飲んでいる患者が多い。しかし、何十種類もの薬を服用している患者が徐々に薬を減らしていくと病状はおろかボケなども回復するケースが多い。即ち、薬が実は毒だったのである。安易に薬を処方する医者もだめだが医療行政にも問題がある。医者は、標準治療と言われる中身で薬を出す限りは副作用があっても法的に責任を問われないので標準的な治療しかやりたがらない。又、患者も薬がでないと不安になったり薬を出さないことにクレームをつけてくるケースもある。特に問題なのが医療業界のスポンサーとなっている製薬会社である。病院経営のため製薬会社の意向に沿い実際は薬など必要ない患者にまで薬をださなくてはやっていけなくなっている。
 アメリカにおける副作用による犠牲者は年間約十万人。処方総数で除すと3万回に1回の割合で副作用のため犠牲になる。これを日本の数字で推定すると約4万人である。交通事故死の約10倍、年末ジャンボ宝くじの1等の確率1000万分の1の実に300倍の高確率である。
 風邪は乾燥し温度が低いというウイルスが繁殖しやすくなる環境に体温の低い免疫力が弱っている場合に感染する。従って解熱剤などは発熱してウイルスと闘っている免疫の力を削いでしまい完治を遅らせるだけである。又、抗生物質も耐性ができてしまうので緊急性のある以外は極力使用しない方が良い。免疫力を鍛える上でもたまに風邪をひくのも良い。
 西洋医学一辺倒の日本医療界に一石を投じる書である。

2013年7月21日

「 リンゴが教えてくれたこと 」  木村秋則  日経ビジネス人文庫

 自然栽培で知られる木村氏の作品。前半は自然栽培が成功するまでの苦闘の自伝。後半は自然栽培のノウハウ。

 リンゴ自然栽培は難しくまず不可能であると思われてきた。農薬散布により自身も家族も皮膚は爛れ散々な目に逢う。

 農薬の散布に疑問を持ち一念発起無農薬栽培にチャレンジしたが結果は惨憺たる状況であった。農薬を撒かないので周辺の同業者から害虫の発生元と疑われ迫害された。 10年間無収穫が続き貧困のどん底も味わった。いよいよ自死も考え首を吊ろうと山に入っていった。 そこで大自然の法則に気づき新たな手法を試みた。 

 自然は人間の浅薄な知識などで太刀打ちできるものではない。自然を観察し寄り添いはじめて気づきを得ることができる。木村氏は無収穫の間、自身の畑を只管観察し木に問いかけた。答えがでるまで10年かかったのである。

 木村氏の自然栽培は有機農法などとも違い全くの無農薬で堆肥なども使用しないただ土の自然力を引き出す事を第一に考える。 田んぼを耕す場合も通常良く耕された田んぼの方が一見良さげだが実は乾いた田んぼを荒く耕した方が力強い稲が育つ。 

 周辺の雑草も滅多に刈り取らない。手を加えるところは作物近辺に大豆を植えること位である。豆は力強く地中深く根を張り硬い岩盤を破壊してくれる。害虫駆除には発生した場合、酢を散布して退ける。しかし、土が山奥の自然の状態に回復すれば自然と害虫は寄り付かなくなる。 この他、木村氏が自然から学びとり実践で試した有効な手法が多数紹介されているが、今まで一般的に行われてきた農業の手法とは違い、場合によっては真逆の方法であったりする。

 最近、木村氏の自伝的映画が封切られたが、日本農業界からはまだまだ異端者扱いであろう。地動説を唱えたガリレオのように真実を発信する者は既得権を持つ者から迫害される。国土の大部分が山林を占めるわが国は木村氏の提唱する自然栽培に向いている。即ち、人間が求める安全な作物を作るのに適している国なのだ。農業分野の現場の実践的研究を勧めることで農作物自給国、農業技術輸出国にもなれるかもしれない。


2013年3月31日

「 酵素の謎 」     鶴見 隆史 祥伝社新書

 対症療法としての西洋医学は素晴らしいものがあるが、近年の生活習慣病のようなものは病気の原因を取り除く即ち生活習慣の根本的な是正が必要である。

 トランス脂肪酸、食品添加物等の摂り過ぎは当然良くないが、火食も良くない。動物は生ものしか食べない。火を通した食事をする生物は基本的に人間のみである。加熱調理によって食物の酵素が破壊される。従って消化するために大量の酵素が使われ消費してしまう。体内酵素の量が人間の健康に関係しているのでなるべく無駄使いはしない方が長生きできる。牛などは胃が複数あり各々の胃で色々な酵素があり消化し栄養を摂取できるが人間はまず咀嚼により唾液で酵素をだし胃の負担を助ける。

 しかし、過食や加熱調理した食物では消化酵素の量が不足し代謝酵素まで消化作業に回ってしまい体内酵素が不足してしまう。そうすると免疫力が低下する。この状態が続き生活習慣病になってしまうのである。従って、口にするものは、なるべく新鮮な生の食物や、酵素豊富な発酵食品の割合を増やし酵素を温存する方が長生きできる。消化と云うものが以外と多量のエネルギーを使う行為なのである。昨今ブームの断食療法も理に適っているのである。

1、生の食物摂取を心がける
2、発酵食品を摂る
3、新鮮な野菜果物(すりおろし)の摂取
4、午前中は排泄の時間帯。食を控える。
5、ファスティングで内臓を休める。
こんなところが要点でしょうか。


2012年12月2日

「 ほとんど食べずに生きる人 」    柴田 年彦   三五館(さんごかん)

 飽食の文化を謳歌する現代日本。食物に対する考え方も欧米式が幅を利かし
一日の摂取カロリーはいくら、一日20品目は食べなさいなどプラスの栄養学が中心である。

 最近見直されつつある小食、断食等の引き算の栄養学に取り組み自らの肉体で実験した記録である。
 一般にいわれている成人男子の必要カロリーより遥かに少ない量で、 減量のみならず健康体までてにいれてしまった著者。

 周囲の医師は常識では死んでしまうはずだと首をかしげる。いかに常識というものが当てにならないか。
科学がいくら発達しても人智の及ばない事柄はいくらでもある。

 よくある小食、断食本と違うてんは、栄養やカロリー睡眠等肉体的考察に留まらず心の問題まで踏み込んでいるところである。 無理をして他人に施した善意が、結局ダメージとして自分に帰ってくる。自分の短所にはブレーキがかけられるが、長所にはアクセルを踏み込み限界を超えると相手ではなく自分に跳ね返ってくる。なにごとも中庸であれば健康を維持できる。


2012年10月14日

「 薬がいらない体になる食べ方 」    溝口 徹 青春出版社

 日本人は寿命も伸びたが、半健康体の人も多く何かと云えば薬に頼りたがる傾向がある。

 又、ドラッグストアーも増え、手軽に市販薬も買えるようになった。しかし、安易に薬を投与することは逆に抵抗力を弱めるどころか体を悪くする可能性もある。特に抗生物質の乱用が耐性菌の新たな発生につながり問題ではないか。

 インフルエンザは上気道感染症でありワクチンの抗体は粘膜では作用しないのである。従って、予防接種をしても症状が軽く済む程度であり、軽く済む分安静にせず外で他人に菌をまき散らすと云う弊害まである。又、流行型のあたりはずれもあり、予防接種の有無で罹患率に変化がないと云う検証結果がでている。 

 熱が出た場合体力があれば解熱剤を服用せず高い体温の状態で安静にする。体は、菌の種類によって一番適切な熱の温度で対応するからだ。

 糖質は栄養の運搬物質であるアルブミンを錆びつかすのでなるべく控える。 薬漬け医療社会に一石を投じる内容。


2011年6月5日

「 糖質ゼロの健康法 」    釜池 豊秋  洋泉社

 薬に頼らない食事療法を提唱し、自身も実行している宇和島の実践する医師釜池豊秋(かまいけとよあき)
先生の作品。

 先生の主張の根源は自然界の動物の生態からきている。自然界の動物は種の持っている機能と周囲の環境に応じて手に入る食物を食べている。人類は元々肉食であったことが解っているが、他の肉食獣よりは弱いので彼らが食べ残した骨。特にタンパク、ミネラル豊富な骨髄(糖質0)を摂食していたと推論している。消化管の構造からも草食動物や類人猿と違い、明らかに肉食である人類はエサを間違えたので病気になるのだ。 

 即ち、糖質(炭水化物ー食物繊維)主体の食事ではなく脂質をエネルギー源にする食事が本来の姿である。 
 過剰な糖新生を是正するため糖新生の元になるたんぱく質を制限し筋力トレーニングにより成長ホルモンを誘導しアミノ酸からたんぱくを合成する機能を回復させる。そうすれば、たんぱく合成に使うためアミノ酸需要が高まり糖新生にまわるアミノ酸が減り血糖値上昇を抑えられる。

 要点1、食事はカロリーより糖質に注意(1日5
      グラム以下)、穀類、果物などは摂取
      しない。
    2、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル
      は、しっかり摂る。
    3、朝昼は、抜きでも良い。夕食しっかり
      摂る。(糖質0ならアルコールも可)

 主食である米などの穀類がいけないと言う主張は結構インパクトがある。玄米菜食主義やマイクロビオテックなどとはやや相反する部分もあるが、結構説得力のある内容である。 

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

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