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2014年12月21日日曜日

もやしが消えスーパーが消える危機

日本からもやしが消えるかも知れません。

業界団体はスーパーに対して値上げを要求していますが、反対にスーパーは特売品としてもやしを使うために末端価格が値下がりしており、このためもやしを作っている企業が減少を続けこの5年間で50社以上減少し150社になっているからです。

都内のスーパーでは3月の価格は一キロ152円だったもやしが11月には151円となり、原料となる緑豆価格が3割以上値上がりしている中で反対に値下がりしていてはやっていける筈がありません。

また日本のもやしの原料となる緑豆の8割強は中国から輸入されているとの事であり、中国での価格が3割上がり、円安が1割進む中で販売価格が値下がりしていては、普通に考えて企業としてはやっていけません。


この値下がりはスーパー業界が市場を牛耳っているためですが、これは豆腐業界にも言えることであり、スーパーが値上げをのまないために納入価格が上げられない事態に陥り豆腐業界から廃棄が続出していると言われているのです。

消費者にとり、物は安いにこした事はありませんが、それにも限度があり、利益どころか赤字が増えるようであればその産業は成り立ちません。

日本のデフレを促進している元凶はスーパーの過当競争であり、人口が減る社会にあるなか、スーパーを淘汰させる政策に転換する時期に来ています。

セブンアイホールディングではもはやスーパーは利益を産まない部門になって来ており、廃業しましてもグループの利益にマイナスにならないどころか、却って利益になります。
選択と集中と言われて久しいですが、今までのような形態を続けていけば、セブンアイホールディング自体に悪影響を与えることになります。

問題はイオンかも知れません。
イオンからスーパーを取れば後には何も残らず、膨大な借金しか残りません。
進むも地獄、退くのも地獄となってきているのがイオンであり、納入価格の引き下げに最も熱心とも言われているのがイオンであり、豆腐業界、もやし業界がイオン納入を拒否でもすれば、イオンは間違いなく危機に陥ります。
何故なら他の業界もイオン納入を拒否し始めるからです。

巨漢であるイオンが生き残るかどうかはかなり難しい時代になって来ています。
安売りのたかがもやしと言われますが、もやしからスーパーが淘汰されるかも知れません。

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