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2013年12月9日月曜日

癌とは人体の一部であり,しかも「敵」ではなくて「味方」あり「仲間」である!

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癌とは人体の一部であり,しかも「敵」ではなくて「味方」あり「仲間」である!
「養生法の探求」氏(鍼灸・指圧 光伯堂 治療師・今村光臣)は,驚くべき見解=パラダイムシフト=視座の逆転としか言えない見解を書いている.
「今村氏の説明には納得せざるをえない!」と,私の友人の医師(2名)は感心の態であった.
とにもかくにも今は先ず今村光臣の論に耳を傾けるほかはない.熟読のほど.
なお,今村光臣の「ミトコンドリア理論(http://p.tl/IlXs)」も併せてお読み下さい. (飯山一郎)

◎ パラダイムシフト(War is over)

ヒトの免疫システムは体外から侵入した異物である病原ウイルスや病原菌やそれらに罹患された細胞を見つけると、自然免疫で活躍する樹状細胞やマクロファージや顆粒球がまず駆けつけて貪食したり、酵素を噴射してやっつけると、樹状細胞はその食べた一部を抗原として提示しリンパ球であるT細胞へと異物侵入のサインを送る。T細胞はサインを受けとるとそれをB細胞へと伝達しB細胞はその異物に適応した抗体を産生する。またT細胞は樹状細胞に刺激されそれぞれヘルパーT細胞やキラーT細胞に分化し異物を分解したりアポトーシス誘導をして獲得免疫の役割を発揮する。大量に産生された抗体とT細胞やNK細胞らの活躍もありここにおいて異物処理は完了する。

こうして体外からの侵入者は普通は完璧に消化分解されている。もしもこの免疫システムをかいくぐり細胞内にウイルスらが入りこんだ場合には細胞内オートファジーという原始的な分解浄化機構がはたらいてリソソームという細胞内の胃袋にある分解酵素によって消化される。

これが免疫の全容である。

さて忘れてはならないのが、「ガン細胞も免疫システムにより破壊されている」、という常識であるが、果たしてこの常識がこれからも常識として通用するかどうかが少し疑わしくなってきた。

ガン細胞は腫瘍関連マクロファージ(TAM)を味方につけます。つまり本来ならば異物を認識し破壊する役目のマクロファージの一種を手なづけてしまいガン陣営の参謀に迎えるのです。

また抑制性T細胞(Treg)が増えて樹状細胞に接着すると樹状細胞の抗原提示能力が無力化されてしまいます。これを機に樹状細胞に取りついたTregからは免疫抑制分子が分泌されてガン細胞が増殖するのに都合の良い免疫抑制環境が出来上がります。

マクロファージもT細胞も本来ならば体内に発生した異物であるガン細胞を抗原として認識し攻撃し分解破壊するのが役目なのですが、こうしてガン細胞にとって都合良く使役されるタイプのものさえいるのです。

もしもガンが悪者であり絶対に存在してはならないものであるのなら、このような事は絶対に起こりません。

こうして少しだけ注意深く観察しただけでも免疫システムはむしろガン増殖に貢献すらしているという現実が確かに存在するのです。

いったいこれはどうしたわけなのでしょうか?

ガンはいったん陣地を構えるとそこに腫瘍間質と呼ばれるバリケードを築きます。そうして新生血管を誘導してグルコースを取りこむルートを確保します。この間質からも免疫抑制因子が放出されてガン細胞は増殖環境を堅固にしていきます。

ガンはリン酸化酵素(mTOR)を活性化しオートファジーを駆動する事でグルコースを取りこみ大量の乳酸を生み出します。本来なら細胞質内を浄化するオートファジーという機構を使いガンはエネルギーを得て細胞質内をゴミである乳酸で充満させてしまうのです。オートファジーすらも味方につけるガン細胞。

ヒートショックプロテインはガン消滅の鍵を握る重要なタンパク質ですが、善玉免疫サイドがヒートショックプロテインを支配できずに、癌サイドがヒートショックプロテインを操作しガン増殖に有利に働く物質とヒートショックプロテインが接着するとヒートショックプロテインは癌を助けてしまうのです。ヒートショックプロテインすらも味方に付ける?

マクロファージもT細胞もオートファジーもヒートショックプロテインすらもガン細胞は自身の生き残りのために取りこみます。

免疫システムも自然治癒物質もガン細胞にとっては味方なのです。

つまりガンとは自分自身なのであり敵ではなかったということなのです。

存在理由があって存在する60兆個の細胞の仲間。それが癌なのです。

癌があればこそ解糖系を駆使し速攻でATPが供給できるのです。

癌によっても生かされているのがヒトです。

95%のATP供給源であるミトコンドリアを疲弊させなければ細胞は解糖系を亢進してガン化したりなどしません。

ガン化阻止の鍵を握るのはやはりミトコンドリアなのです。

敵などいません。あるのは命のみ。

医学界を迷走させたガン戦争、

これにて終決。 (記事)

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