ページ

2013年4月25日木曜日

題名通り


引用・転載文



日本人は政治的無能者なのか

日本人は政治的無能者なのか
(日刊ゲンダイ2013/4/23)

アベノミクスの効果はゼロなのに それでも支持率71%の異常

◆「好景気の実感ない」81%、「所得増えない」69%。

やはり日本国民の政治水準はかなり低いのではないか。共同通信の世論調査にはビックリ仰天だ。


アベノミクスによって「所得が増えると思う」24%に対して、「増えないと思う」は69%。景気好転を「実感できる」13%に対し、「実感できない」は81%だった。要するに、景気も良くなっていないし、この先も給料は増えそうにない――と多くの国民が思っているということだ。ところが、安倍内閣の支持率は前回より上昇し、71%に達している。

景気がよくなっているのならまだしも、よくなる見込みもないのに、70%もの支持率を与えるのは、世界中で日本くらいのものだ。なぜ、こんなバカなことが起きているのか。
「ひとつは質問する順番でしょう。共同通信の調査は、最初に〈安倍内閣を支持しますか〉と聞き、5問目、6問目で〈所得は増えると思うか〉〈景気好転を実感するか〉と質問している。もし、最初に〈所得は……〉〈景気は……〉と尋ね、最後に〈それでも支持しますか〉と聞いたら違う数字になっていたでしょう。ほとんどの回答者は、それほど深く考えず、なんとなく〈支持する〉と答えているのだと思う。民主党政権がヒドすぎた反動もあるでしょう」(法大教授・五十嵐仁氏=政治学)
しかし、政治意識の高いヨーロッパの先進国なら、あり得ないことだ。自分の暮らしがよくなる見込みがなければ、間違っても支持しない。
「もともと、合理的にモノを考えることが苦手な日本人は、民主政治に向いていないという見方があります。小泉政権の時も、なぜ郵政を民営化すると生活がよくなるのか説明不能なのに、国民は〈聖域なき構造改革だ〉という言葉に熱狂し、圧倒的に支持した。日本人の政治レベルは、その程度なのでしょう」(政界関係者)
しかし、安倍内閣では、国民生活は絶対に良くならない。足元の景気も、給与総額は増えず、失業率が悪化するなど、アベノミクスの効果などどこにもない。なにも考えずに支持している国民は、半年後、1年後とんでもないことになると覚悟すべきだ。

0 件のコメント: