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2015年4月1日水曜日

「それ」をやめるだけで肉体的・精神的・能力的に向上する

フライドチキン、フライドポテト、ハンバーガー、ピザ、ケーキ、ポテトチップス。ジャンクフードの多くは「高脂肪分」がたっぷりの食品なのだが、こうした食品は、実はドラッグ同様の依存性があることはあまり知られていない。

人類は飢餓の時代が長かったので、高脂肪分の食品に強く反応するようにできている。次にいつ食べられるのか分からないので、高脂肪分の食事は生き延びるために必要だった。

だから、高脂肪分の食品が「好き」になるようにセッティングされていると言ってもいい。高脂肪分の食品を食べると、人間は「強い快楽」を感じるのである。

飽食の時代となった現代では、この高脂肪分の食事を取り続けることができるようになった。そして、この高脂肪分の食事が命取りとなっている。

こうした高脂肪分の代表であるジャンクフードは、食べ続けると健康を害する食品であることはよく知られているが、それ以外にも「性格を変えてしまう」という事実もある。


ジャンクフードもまた脳に大きなダメージを与える


ドラッグは脳を破壊するが、ジャンクフードもまた脳を破壊していく。ドラッグは性格を悪い方向に変容させていくが、ジャンクフードもまた性格を悪い方向に変容させていく。

ドラッグが脳に大きなダメージを与えるのと同様に、ジャンクフードもまた脳に大きなダメージを与えていく。

人間の性格は「脳の働き」が作り出しているものだが、脳がダメージを受けるということは、性格が悪い方向に変容しても不思議ではないということでもある。

ジャンクフードを食べ続けると、認知症になりやすいという学説が発表されている。記憶を定着させるために必要なインスリンの供給が阻害される。そうすると、記憶障害になっていき、最終的に認知症に至る。

重要なのは、認知症にならなくても、インスリンの供給が阻害された時点で脳内環境が変わっているのだから、それによって性格も変わっていっても何ら不思議ではないということだ。

脳の働きが阻害されて性格が変わるのだから、ドラッグの依存者の性格が悪い方向に変わるのと同じように、ジャンクフードを食べ続けた人間も悪い方向に変わりやすい。

ジャンクフードを食べ続けると、落ち着きをなくしてひとつのことに集中できなくなるとも言われている。それは、高脂肪分が腸内環境を乱して正常ではなくなってしまうからだと言われている。

また、ジャンクフードが好きな中年男性は、鬱病になりやすいという研究結果も出ている。これはフィンランドの栄養学者が13年に渡り2000人の食生活を記録した調査で分かった。

ジャンクフードの蔓延と、鬱病患者の増加は、関連性がある可能性も高い。

積もり積もって最後には「脳の破壊」に結びつく


ジャンクフードを食べ過ぎると、糖尿病のみならず、心臓病で死ぬリスクも56%も高まると言われている。ジャンクフードを食べることによって、人間の身体の正常性が奪われる。

ジャンクフードを食べ続けてきた母親から生まれた子供は、アレルギー反応がでることも多いとも言われている。不妊もまたジャンクフードが影響していると言われている。

要するに、ジャンクフードは身体のあちこちに問題を引き起こす。そして、体内のあちこちにいくつものダメージが蓄積され、それが積もり積もって最後には「脳の破壊」に結びついていく。

人間にはそれぞれの体質や抵抗力が違うので、ジャンクフードを食べ続けると100%ダメージを受けるというわけではない。しかし、リスクを高めるというのは間違いない。

ジャンクフードを食べて即死するわけではない。それは「ただちに影響はない」が、いずれ悪影響を引き起こす。

それでもジャンクフードが止められないのは、まさにドラッグと同じ「依存症」がそこに生まれているからだ。

依存症というのは、ドラッグを見ても分かる通り、自分の意思に関係なく、精神的にも肉体的にもそれを求めてしまう状態になっていることを指す。

ふと、それが自分を破壊するものであることに気付いても、それは止められない。どうしても、それが欲しくなってたまらなくなる。脳が快楽を求めている。

その快楽への飢餓感を満たせば満たすほど、さらに状況は悪化する。そして、ますます記憶障害やイライラが募っていく。

記憶力を高めたいのでどうしたらいいのか、というのは現代人なら誰でも思うことだが、記憶術を試すとか、何かのサプリメントを飲むという前に、「ジャンクフードを一切断つ」という決断の方が長期的には優れているということが分かる。

もしジャンクフードをやめることさえできれば……


しかし、多くの人はそれが難しい。なぜなら、現代人は朝から晩までこのジャンクフードの誘惑にさらされており、それが「安い価格」で手に入るからである。

朝から晩まで、あらゆる種類のジャンクフードがテレビで宣伝されているのを私たちは無意識に見る。

もともと依存性が高い食品を、これでもか、これでもかと宣伝するわけだから、現代人が「ジャンクフードを食べたい」という欲望を抑えられないのは仕方がない。

社会も、そして企業も、誰も消費者の健康など考えていない。それを売って金を稼ぐことを考えている。それによって消費者の健康が害したとしても、それは単に「自己責任」という言葉で片付けられる。

つまり、依存性の高い食品を販売して、実際に私たちが依存症になったら「依存してしまったお前が悪い」ということなのである。

ジャンクフードは、ドラッグだ。食べ過ぎると、健康に問題が出るばかりか、最終的には脳もダメージを受けていく。自分が食べれば自分に問題が発生し、子供が食べれば子供に問題が発生する。

それが分かっていても、多くの人はジャンクフードがやめられない。それは「ドラッグ」だからだ。

しかし、逆に言えば、もしジャンクフードをやめることさえできれば、長期的に見て私たちは多くの問題を回避することが可能になるということだ。

さらに、ジャンクフードをやめられない多くの人よりも、肉体的にも、精神的にも、そして能力的にも、ひとつ「上」の人間になるというオマケまで付く。

何か特別なことをしなくても、ただ「やめる」だけで健康も体力も記憶力も手に入るのだから、これは検討に値すべきことではないだろうか。

ただし、「やめられれば」の話だが……。



ジャンクフードをやめることさえできれば、多くの問題を回避することが可能になり、やめられない人よりも、肉体的にも、精神的にも、能力的にも、ひとつ上の人間になる。「やめられれば」の話だが……。

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