現在の世界情勢は、米国覇権の衰弱→中露(BRICS)の台頭と、大きくパラダイムが転換してきているが、なぜこのようなパラダイム転換が起こっているのか、金貸しの視点から歴史構造的に考察してみる。
15世紀の大航海時代以降、経済の覇権は、スペイン・ポルトガル→オランダ→英国→米国へと移ってきているが、その歴史は、「旧覇権国家の衰弱→デフォルト→金貸しが新覇権国家に金を貸して育てる→国家が借金を返せなくなると覇権が衰弱して行く」の繰り返しである。
>金貸しは国家に寄生する寄生虫である。
>寄生先である国家がデフォルトしても、金貸しは困らない。次の寄生先があれば生き延びて、儲け続けることができる。
>覇権国家の衰弱⇒デフォルトに追い込み、次の覇権国家を育てて乗っ取るのが金貸しの戦略。
>つまり、デフォルトとは、金貸しが寄生先である覇権国家を乗り換えるための仕掛けである。
<【特集:デフォルト研究】(9)シリーズまとめ>より引用>
現在起こっているパラダイム転換は、金貸しからすると、米国→中露(BRICS)への寄生先の乗り換えである。ロックフェラー(米国)は、元々ロスチャイルド(欧州)に育てられた金貸しで、第一次世界大戦→第二次世界大戦を通じて米国が世界の覇権国家となって行った。しかし、現在米国は借金まみれになり、米国債、米ドルは暴落寸前のところに追い込まれている。それを見越して、ロスチャイルドはドル暴落の次の通貨制度(金本位、元、ルーブルの育成)を構想し、ロックフェラーを叩き潰す準備を進めている。既に、ロスチャイルドとロックフェラーの戦いは、ロスチャイルドの勝利という形で決着がつきつつあると見ておくべきだろう。
マスコミのニュースしか見ていないと、その背後の構造はわからないが、上記のような金貸しの視点を踏まえるならば、現在マスコミがもてはやしているアベノミクスは極めて危険である。
追い詰められたロックフェラー(米国)に追い詰められた自民党が一蓮托生となって暴走しているわけだが、没落することが確実なロックフェラー(米国)の言いなりになって、属米政策を取り続けるのは、滅亡への道でしかない。
アベノミクスの嘘とリスクについて、今後も注意深く分析を続けて行く必要がある。
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